2013年5月25日土曜日

八戸地域介護支援専門員協議会に行ってきました

八戸地域介護支援専門員協議会に行ってきました。



 昨日、八戸地域介護支援専門員協議会の研修会に行ってきました。
かくいう私は、歯科衛生士ですが、介護支援専門員の資格も持っています。そんなこともあり、歯科衛生士の視点から、高齢者の取り巻く環境を考えさせられる場面に出会います。
 高齢者にとって、栄養を摂る(食事をする)という事が、その日一日の生きる源になります。高齢になればなるほど、その日の食事の摂取量が、生命の存続にかかわるとても重要な意味を持っています。
 歯科は、食べるという命の根源に関わる最も大切な器官であるお口を診る医療です。
動物にとって、歯がなくなることは、獲物を捕獲できない、つまり死を意味します。
動物を飼われている方は、ご存知だと思いますが、犬は食べられなくなると、自らその死期を察し、人目のない所に死に場所を求めていなくなります。道具を使う事を手にした人間だけが、歯がなくなっても義歯を作り、今や、インプラントといった失った歯も人工歯根を埋め込み、歯を再建し長生きできるようになりました。
 しかし、歯を再建できても、脳梗塞などで、麻痺が残った場合、食べる機能については、歯があっても、食べるとむせる、飲み込みできないなどの、摂食機能障害には、残念ながらおかゆにしたり、ペーストにしたり、とろみをつけたりして、飲み込みやすい食形態にする代替え療法で対応せざる終えません。
 介護施設・入院病棟で、口についての視点が広がって、お口に問題がある場合は、歯科に繋いでもらえる連携のネットワークをどのように構築して行けるかが、もっかの私の悩みです。もちろんマンパワーの不足がありますし、人材育成等、構築に必要な課題はたくさんあります。

 そこで、昨日の研修ですが、八戸学院短期大学の小川あゆみ先生の講演でした。
「実践を通して考える「ゆらぐ」私と「ゆるぎない」私の援助」という演題です。

「ゆらぐ」~あまりよい言葉のイメージではありません。しかし講演の引用文献として尾崎新先生の『「ゆらぐ」ことのできる力』という本によれば

      「ゆらぎ」は決めつけや偏見に支配されないしなやかな視点、
           創造性を育てる出発点であり、糸口を発見する基礎になる


私なりに理解したことは、揺らぐとは、心が葛藤している状態なのだそうで、
①「ゆらぎ」を否定しない。
②「ゆらぎ」と向き合う
③「ゆらぎ」を眺望し多面的に観察・検討する
④「ゆらぎ」に翻弄されない
⑤関わりにおける他者性を再確認する
⑥「ゆらぎ」を明確化する
⑦「ゆらぎ」から学んだことを伝える
⑧「ゆらぎ」の経験を通して、社会の仕組みや構造を見直す

「ゆらぎ」を通して、援助者としての力、専門性を高めることができるのだそうです。
介護支援専門員向け内容ですが、一般論として理解して、一読し思考してみてもよいと思います。
文系向きかもしれませんね。

かくいう私は、てんびん座でして、もじどおり毎日ゆらいでばかりですが、私の欠点と思っておりました。ところが、この先生は、それは、強み(ストロングス)であると、まさに逆転の発想。
決めつけや偏見に支配されないしなやかな視点って、人とのコミュニケーションには大切なものですね。

 最後に介護従事者応援隊(と私は思っています)八戸学院大学の篠崎良勝先生が実行委員長で第6回を迎えます介護従事者のための公開講座を紹介します。

          日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどり先生
        「介護と看護の時代である今こそ深く、そして、より高く~」
                      の講演もあります。     
                              
 


 

 

 残念ながら私は別の予定があり、参加できません(篠崎先生すいません)<(_ _)>

 
 
                                                 DH 石田 菜穂子

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