2020年9月25日金曜日

オーラルフレイルを予防しましょう  


 すっかり秋めいてきました。
猛暑が過ぎて、急な涼しさに、皆さまの体調は如何でしょうか?
今年は、暑さからの急な寒暖差で、紅葉がいつにも増して美しく色づくようですよ。
 
 さて、先日、定期的に行っている院内研修会「全体ミーティング」を開催しました。
外部講師として”口から食べる幸せを守る会”のインストラクターでもある、
管理栄養士の高橋瑞穂先生をお招きしての『食事サポーター」研修、BLS(心肺蘇生法等)
報告等のあり盛りだくさんの内容でした。
 くまさか歯科グループの有料老人ホーム「ベルメゾンK」のスタッフも参加して、食事介助の仕方や姿勢調整で誤嚥リスクを軽減できる事も学びました。
 早速、施設では学びを実践に活かして、テーブルの高さ調整や姿勢調整、麻痺のある方(TVの見る方向は健側が広がるように)の座席の位置替え、車椅子のフットレストから床に足底接地等取りいれています。





   
さて、予防サロンの当院の取り組みとしては、口腔衛生だけではなく口腔機能の維持を
 含めてお口の健康管理をしています。

  コロナウイルス感染拡大予防に、皆さん旅行や外出も自粛して”巣ごもり”している方々の
 お話をよく伺います。




 毎日の夫婦二人の3度の食事作りにもうくたびれている方や、男性の方に多いのですが仕事をリタイアしてから、会話する機会が少なくなった方、パートナーが総義歯だから、合わせて柔らかい食事している方。
 実は、筋肉は使わないと知らず知らずのうちに、それに合わせて落ちていきます。
お口の筋肉も同じです。
 お口のストレッチをして、筋力upを目指しましょう。


「オーラルフレイル」をご存知でしょうか。

1年に1回の歯周病の精密検査と共に、当院では、お口の機能検査もしています。
食事は健康の一番の源です。
 食べるためには、①口唇の筋肉 ②咬む筋肉 ③舌の筋肉 ④飲み込みの筋肉を意識して動かすことがとても大切です。
舌はお口の中で、食べ物を右で咬むときのは右に運び、左で咬むときは左へ運び、飲み込む時は、前から後ろへと移送しています。お口の中で大活躍しています。
 お口の機能検査をすると、意外と舌筋が衰えている方と多く出会います。
口腔機能検査をする事で、ささいなお口の衰えが少しずつ全身への衰えと繋がっていくことに気づいて頂く良いきっかけになりますので、自分のお口の筋肉は年齢相応なのか一度検査をしてみてください。結果が良ければ、自身が持てますし、
         筋肉はいつからでも動かすことでまた、筋力upします。


健康に長生きが一番です。
口から食べる楽しみを最後まで保ちたいですね。

DH ishida